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月一回開催(二日間)の演技のワークショップの紹介
2009年6月開始、劇作家・演出家・女優であり、
小説家でもある前川麻子が主宰するワークショップです。
テーマは「素の表現方法」。映像や舞台での演技の作り方を。
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    準備会からのWSへのフィードバック
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      前に「準備会を見てると、前川WSが何をやってるかがわかるかも」と書いたが・・・その話です。
       
      5月19日に「愛のゆくえ(仮)」の第3回準備会(トライアル)があった@下高井戸。会場が変わったが、内容は第2回のときと同様、寺十さんの代役を置き(吉村公佑)、前川さんと小返し稽古をさせながら芝居を作っていくもの。代役の役者が代われば、ダメ出しも変わるので、結局頭から前と同じところまでしか進まない。そりゃもう当然と言えば当然のことだった。

      で、この小返し稽古で芝居を作るのは、普通に私らが芝居を作るときと全く同じ。ある意味一般的なものだ。もちろん、方法は同じでも、ダメ出しのセンスとか、台本の解釈で差が出る。寺十さんの繊細な作り方は勉強になった。それと、同じシーンなのに、前回と今回の役者が違うので、その差もまた興味深い。ある意味では役者の力量も問われるわけだ。違う役者で同じシーンを作る、というのは初めて見たと言えるだろう。普通の芝居作りでは、キャスト変更でもないと、なかなかできない。そして、芝居作りの初期に変更になることって、そんなにあることじゃないし。

      さて、この準備会を見ていて、いかにこの前川WSでやってることがユニークであるかがわかったよ。そして、やっぱりこのWSのやり方のほうがやるのには面白いだろう、ということも。(私にとって)

      小返しで作っていくことは、あいまいなものをクリアにしていく作業だ。それも、そこにいる役者全員が理解を共有できる。ホンに書いてある意味が明確になるわけだが、それは逆に言うと、可能性が狭まっていくという意味も併せ持つ。無数にある選択肢から一つを選んでいく作業は、明確になると同時に、いい意味でのあいまいさが消えることだ。もちろん、一つの意味を選んで演じたからと言って、お客にその一つが伝わるか否かはまた別の問題で、お客にとってはあいまいに見えるものだったりするわけだが。

      これに対し、前川WSでやってるエチュード仕立てってやつは、ある意味ではあいまいすぎて、解釈をうまくできない役者だと、何をやってるのか全くわからなくて、ぼんやりした芝居になってしまう。しかし、そこそこできる役者がやれば、なんつうか、ちょーちょーはっしのやり取りができて、とんでもないことが生まれたりする。

      例えば、「愛のゆくえ(仮)」で言うなら、男と女それぞれに「条件」を一つだけ決めて、芝居をやってみるわけだ。「男はめいっぱいてんぱっている」「女はこの際、男とよりを戻そうかと思っている」とか。ぎんぎんにてんぱっていて、興奮しっぱなしの男と、どうにかしてヨリを戻そうとあの手この手を繰り出す女、とか。客入れのときからぎゃーぎゃー泣いたりわめいたりしている男のところに、オシャレした女が入ってくる、とか。なんか・・・とんでもないことになりそうだから、やめたほうがいいか。

      前川WS式の作り方はたぶん、こういうことだ。この前提条件をどんどん変える。「男は包丁を持って、死のうとしている」ところへ「明るくへらへらした女が入ってくる」とか、「ぼーっとしたまま動けないでいる男」のところへ、「いらいらして怒っている女が入ってくる」とか。なんでもありだ。そして、この台本はどんなパターンでもやれるホンなのだった。すげえホンだよな。まだまだいろんなとこがあいまいだから。

      たぶん、寺十さんは、ある程度、ホンの世界をクリアにしてから、状況を変えていくのだろう。これを一般的な芝居作りにおいては、一回作ってから壊す、というのだが(私らもやったよ)、そもそもこの企画はキャストが3パターンなので、壊すもなにも、別のパターンでは別の状況で作らざるを得ないのだった。ホンをクリアにして固めたとしても、キャスト次第でパターンが全く変わってしまう。それだから楽しみなのだった。

      しかし、いい役者が自宅でじっくりホンを読んできて芝居を作ってきてもらい、稽古場では日替わりで条件を変えてやってみる、というWS方式のやつも見てみたいと思う。本番では決して見れないすごい瞬間を、稽古場にいる人だけが見れる、という贅沢なやつ。二度と再現できないアレだ。再現できないから問題なんだけど、ま、演劇なんてそんなもんだから、いいんじゃなかろうか。違うか。

      次回WSは今週末。詳細は上のバナーをクリック!

      | 一寸小丸 | WSメニュー | 05:08 | comments(5) | trackbacks(0) | - | - |
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        きのう、コレ、読みました。

        すみません。

        寺十さんの演出で、小返しでやるさまを見て「台本いただいたら、自分の脳内でやることでもあるんだよなぁ」と思う自分がいました。

        今回のWSでのダメ出しもだいぶクリアに理解できたつもりでいます。
        「台本の解釈」って言葉の意味がさぱーりだったのだなと。

        きっと、こーゆーのはまた月日が経てば、今の自分を未来の自分が見て「けっ分かった気でいやがる」とか思うのだろうなと。

        中年なりに歩いていきます。
        | たけうち | 2012/05/30 12:55 AM |
        ゴブサタしてます。

        僕は今日、コレ、読みました。

        謝りはしませんけど。



        5/19の第3回準備会、観に行きました。

        一寸小丸さんが
        「小返しで作っていくことは(中略)、
        可能性が狭まっていくという意味も併せ持つ」
        って書いてましたけど、同感です。

        で、その意味を感じつつ、
        寺十さんが演出をつけてる時の前川さんを見て、
        「もしかして前川さん、今、
        つまんねぇな、って思ってる?」
        って思いました。

        まさに可能性が狭まっていることにつまらなそうにしているように見えました。
        真意はわかりませんが。

        アドリヴによって
        ホンの新しい枝葉が伸びていくのを見たい
        作家・前川麻子と、
        純粋に未知のものに触れたい
        女優(雌?)・前川麻子。
        「この人は二人分エチュードをしたい人なんだなぁ」
        と思いながら見てました。



        僕自身、稽古が進むと
        芝居が固まっていくのを確かに感じるし、
        「ここは固めるけどここは遊ばせておく」
        みたいな加減もまだわかりません。

        エチュードが役者個人の技量を伸ばすために有効なのは感じているけど、
        それを公演に結び付けることができるのか。
        作品として実を得るための試みになっているのか。
        そのへんがまだよくわかりません。

        「このへんで手を打って、形にしましょう」とするのか、
        「ハナからエチュードで形にできるヤツしか呼んでねーよ」ってことなのか。

        もうちょい観ないとわからんなぁ。
        | ナガサク | 2012/05/31 12:54 AM |
        -->たけうちさま

        けっ、分かった気でいやがる。と今言っておこう。

        でもまあ、「自分の脳内でやることがある」と気付いただけ褒めてあげよう。「えっ、知らなかったの?」とも思うが。

        いや、けっこうやってない役者って多いので、やっぱ重要なポイントだよ。そして、役者が自分で考えて、何を提示するのか、がオーディションの分かれ目だったりするんだよな。ま、提示が求められてるやつの場合だけど。
        | こまる | 2012/05/31 6:40 AM |
        -->ナガサクさま

        前回の準備会が前川さんに取って刺激的かどうかは確かに疑問だけど、役者は自分で勝手にお楽しみポイントを見つけるので、楽しくないってことはないと思うよ。でなきゃ、一回ごとにいろいろ手を打ってこないと思うもの。前川さんに対する指示じゃなくても、いろいろ聞いてりゃいろいろ考える。でなきゃ登場の瞬間を変えたりしないよ。

        エチュードと公演との関係かあ。エチュードやるとエチュードがうまくなるけど、それで芝居がうまくなるかは別だからねえ。ましてや芝居が面白くなるかはもっと別だ。でも、役者としての思考回路っつうか、脳みそにシナプス一本は増えると思うよ。
        | こまる | 2012/05/31 6:50 AM |
        芝居ってのは場面だけで組み立ってるものじゃないから、相手役に演出が入れば当然こちらの芝居も変わるよね。
        だから、稽古場でのダメ出しは誰へのダメ出しでも自分の芝居に関わってくる。
        今「コルセット」の稽古をしていて思うのは、技術のなさ経験のなさは、そこんとこで損してるなあと。
        自分のダメ出しでいっぱいいっぱいになると人のダメ出しを聞いてない。
        人のダメ出しから拾っていくものがないから、また自分にダメが出る。
        「コルセット」の稽古場は本当に役者からの質問が多いです。
        松永さんにダメ出ししても、そのダメ出しについて有薗さんから質問が出る。
        ダメ出しを理解する=自分の方法論がある=確認すべきことがある、
        ということなのでしょう。

        まあ、そういう意味で、公開稽古でやってることは確かに私にとって面白くない部分もある。
        だって相手役がアンダーなんだから。
        エチュードだろうがホンからの立ち上げだろうが、いくら芝居作っても本番をやるのはその人じゃないんだから、私には余り有益な時間ではないわけで。

        あ、不機嫌そうにみえるのは昔からのキャラです。
        どこの稽古場いってもダメ出しされてるときにぶすっとしていて機嫌悪いとかつまらなそうとか言われる。

        ばーか、芝居やるのに面白いもつまらないもないっての 笑
        | まえかわ | 2012/06/22 11:23 AM |









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